大阪学芸高等学校附属中学校

勉強もやりたいことも両立できる! 「週5日制」「2学期制」の学校生活

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大阪学芸高等学校附属中学校 勉強もやりたいことも両立できる!
「週5日制」「2学期制」の学校生活
学校の勉強、クラブ活動、プライベートで情熱を注ぐ習い事や趣味。それらすべてを両立させられる学校として注目を集める大阪学芸高等学校附属中学校。開校10周年を迎える2026年を機に、新たに「週5日制」と「2学期制」を導入し、生徒たちはこれまで以上に自分のライフスタイルに合わせた充実の学校生活を送れるようになります。時代の要請に応えて次のフェーズに突入する人気校の教育を、教頭の川村誠一先生に語っていただきました。
大阪学芸高等学校附属中学校 教頭 川村 誠一先生
大阪学芸高等学校附属中学校 教頭川村 誠一先生
1975年生まれ。小学校3年の時から野球を始め、プロの選手を目指して天理高校・天理大学に進学。肩の怪我でその道を断念したあとはもう一つの夢であった教師を志し、大学卒業後、保健体育教諭として公立中学校の教壇に立つ。2002年に大阪学芸中等教育学校着任。2024年4月、大阪学芸高等学校附属中学校の教頭に就き、現在に至る。好きな言葉は「青雲の志」「不易流行」。

いつも“中学生らしく”元気に学校生活を送る生徒たち

― 他校とはひと味違う、貴校ならではの校風・カラーを教えてください。

川村先生13~15歳の生徒たちが無理せず、背伸びせず、中学生らしくのびのびと過ごせる環境があるのはまさに本校ならではです。教員は厳しい中にも愛情や優しさがありますから、生徒も親しみを持ってくれていると思います。先日も髪を切った私に気づいた生徒が「先生、髪が短くなってカッコいい!」とニコニコした表情で歩み寄ってきました。それも一人ではなく、休み時間のたびに何人もです(笑)。本校の生徒は、中1・中2生はまだまだ素直な子どもっぽさがあり、そして中3になると次第に大人に近づく落ち着きを備え始め、本当にどの生徒も年齢相応のありのままの姿で学校生活を送っています。

― 貴校には個性豊かな生徒が入学します。先生方のやり甲斐も大きいのでは?

川村先生本校では、一般入試のほかに「特技入試」「英語資格入試」「自己PR入試」「帰国子女入試」といった多様な入試選抜を実施しています。そのため、大きな夢をもって自分のやりたいことにチャレンジしている生徒がたくさんいます。当然、私たち教員はそんな生徒たちの頑張りを知っていますから、部活の大会や習い事などのコンクールが終わったあとは、「どうだった?」「しっかり自分の力を発揮できた?」と声をかけますし、好成績を収めた時は一緒になって喜びます。

「週5日制」「2学期制」の導入で“学び方・過ごし方”改革を

― 2026年度から「週5日制」「2学期制」を導入します。そこに至った経緯とは?

川村先生自分の時間や生活にゆとりをもつことにつなげるのが主な目的です。義務教育期間の学びの拠点は学校ですが、ライフスタイルの多様化に伴い、子どもであってもプライベートの時間はしっかりと確保されるべきという考え方は次第に広がりつつあり、そうした時代の要請に鑑み、本校では来年の4月から「週5日制」を導入することにしました。

― 「週5日制」の導入で、貴校の生徒にはどのようなメリットがもたらされますか。

川村先生前述の通り、本校では多様な入試選抜を実施しているため、約7割の生徒が勉強と並行して、クラブ活動やプライベートの習い事などを頑張っています。そうした生徒が挑む競技大会やコンクールは土曜日に行われることが多く、そうなると、これまでは学校を休まざるを得ないこともありました。つまり、「週5日制」を導入すると、「学校を休まないといけない」と気兼ねせず、土曜日を有効活用して自分がやりたいことに専念できるメリットがあります。

― 「週5日制」を導入すると、授業日数はどうなるのでしょうか。

川村先生土曜日が休みになりますから、それを補うために「2学期制」を同時に採用します。2学期制にすることで、7月・12月も通常授業を実施するなど年間のカリキュラムを調整して、これまでの3学期制と同様の授業日数の確保を可能にしています。

― 「2学期制」になると、定期テストはどのような形で実施されますか。

川村先生前期と後期のそれぞれで中間テストと期末テストを行うことになります。3学期制の時と比べると1つの学期分の定期テストがなくなるわけですが、その替わりに、日々の授業や課題の取り組みに対する部分を今まで以上に深く細かく評価していきます。

― 私立校であっても、時代の流れで「週5日制」「2学期制」は必然なのかと。

川村先生かつては、「勉強最優先で面倒を見てほしい」というのが保護者の私立校に対する第一の要望でした。ただ、今の時代、小学校は既に「週5日制」となり、それが当たり前だった子どもからすると、中学入学を機に土曜日も登校しなければならなくなれば、やはり大変です。まして私立校の場合、遠方から電車通学をする生徒もいるので、ますます負担が大きくなります。大人に働き方改革が必要なように、子どもにも“学び方・過ごし方”の改革は必要で、疲弊しないように導いてあげるのが今の時代において健全な形といえます。また、この改革によって本校はこれからの時代に合った体制での受け入れが可能になります。生徒も「土曜日をどう活用すべきか」を主体的に考えるようになるので、多角的な視点で見れば「週5日制」はプラス面が大きいと思います。

褒める時も、叱る時も我が子のように愛情をもって

― 川村先生はどのような教育モットーで生徒たちに接していますか。

川村先生生徒への接し方は、新米だった頃と今とでは大きく変わりました。20~30代は、いわゆる昔の体育教師像をそのままに、“熱血先生”を多少演じながら、真正面から生徒に向き合っていました。その頃は野球部の顧問も務めていたので、朝早くから夜遅くまで学校にいましたね。でも40代以降、特に50歳を過ぎてからは“保護者目線”で生徒を見るようになりました。どの生徒も本当に我が子のようで、だからこそ、褒める時も、叱る時も、愛情たっぷりに言葉をかけ、個々の生徒の良いところをしっかり伸ばしたいと思いながら接しています。

― 先生は野球の名門校のご出身です。野球一筋だったから培えたことはありますか。

川村先生学生当時は、僅かでもプロの野球選手を目指せる可能性があるなら頑張ってみようという思いで毎日練習していました。結局、ケガもあって断念せざるを得ませんでしたが、それでも“志”をもって一つのことに打ち込んだことは、自分の人生の糧になっています。私は「青雲の志」という言葉が好きですが、そうして野球に情熱を注いだバックボーンがあるからこそ、その言葉が心を打つのだと思います。そして、何事も一生懸命に取り組んでいれば、その姿を見てくれている人は必ずいます。私が中学時代に出会った野球部の顧問の先生はまさにそうでした。その先生との出会いがあったから、野球の道を諦めた時にもう一つの夢だった保健体育の教師を目指そうと思えました。私も恩師のような存在になれるように、もっと人間力を高めないといけません。

― 最後に貴校を目指す小学生たちにメッセージをお願いします。

川村先生大阪学芸高等学校附属中学は「夢を叶えたい!」と真剣に思っている生徒たちがたくさん集まる学校です。ですから、勉強も、今頑張っている好きなことも、中学から新しくやりたいと思っていることも、それらすべてを突き詰めることができます。本校を受験したいと思っている皆さんは、ぜひ夢をもって飛び込んできてください。そして、保護者の皆さんには、「情熱をもった素晴らしい教員が揃っています」と胸を張って言えます。「週5日制」「2学期制」の導入で、学校環境は今まで以上に生徒に寄り添える体制が整いますので、ぜひ本校の今後の教育に期待を寄せてお子さまを預けていただければ嬉しいです。

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