大阪女学院中学校・高等学校

笑顔をあふれるオアシスへ オープンマインドでお出迎え OJ Marché

イベントレポート
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【大阪女学院中学校・高等学校】笑顔をあふれるオアシスへ オープンマインドでお出迎え OJ Marché
【大阪女学院中学校・高等学校】笑顔をあふれるオアシスへ オープンマインドでお出迎え OJ Marché
2024年11月に大阪女学院で開催された『OJ Marché』。「地域とふれあう 大阪女学院とふれあう」をテーマに行われた大阪女学院初の地域イベントです。入場は受験生限定ではなく、女性同伴であれば受付時にもらったリストバンドを付け、大阪女学院内正門前の芝生広場を誰でも自由に行き来できます。地域のお店が8店舗出店、生徒有志のチャンスフラワープロジェクトや生徒の父親が主体となったWMC(ウヰルミナ・メンズ・クラブ)による「パパカフェ」なども大盛況だった『OJ Marché』。当日の様子とともに、その趣旨や思いを伝えます。
いつも通りの コミュニケーション能力を発揮して 見守ってくれる周辺地域に感謝と貢献を

入試対策室室長
教諭 村上蘭 先生

地域イベント『OJ Marché』、初開催された思いを聞かせてください。

村上先生 これまでは学校広報や生徒募集の観点でのイベントを行ってきましたが、『OJ Marché』は地域にある愛される学校として、生徒と一緒に地域の方に感謝や貢献ができないかと考えた地域イベントです。以前、私は生活部長に就いていて、当時から生徒の登下校時に「気をつけて」「そこは危ないよ」「信号を守ってね」と声掛けをしてくださる地域の方がいらっしゃったり、生徒にトラブルがあったときは助けてくださったりと感謝すべきことがたくさんありました。ただ、それが日常で、生徒も当たり前のようになっているので、「地域の温かな方たちに支えられて学校がある」「生徒を大事に思い、見守ってくださっているんだ」ということを生徒たちにもわかってほしいと考えたのです。また、「地域に開かれた学校として在りたい」という思いもありました。そこで大阪女学院として恩返しができればと考え、一緒に中央区や上町大地を盛り上げるイベント実施を目指しました。
今日の来場は受験生だけではなく、地域の方、卒業生、お店の常連の方などがいらっしゃいます。男の子のお母さんになった卒業生にはこうしたタイミングを喜んで、遠くから来てくれた人もいます。男の子がいらっしゃるご近所の方にも大阪女学院はどんな学校なのかを見ていただく機会になりました。「学校はオアシスだ」と生徒たちには言っているので、ご来場の皆様にとっても「オアシス」になればと思っています。

地域のお店はそれぞれ交渉されたのですか。

村上先生 地域の方に愛されている中央区や天王寺区のお店を中心に出店してもらおうと、一軒一軒回って『OJ Marché』の意義を伝え、賛同してくださったお店に参加していただきました。普段、生徒が利用しているお店もあれば、お店の方が紹介してくださったお店もあります。

『OJ Marché』はミッションスクールである大阪女学院の宗教教育の実践の場でもあるように思いました。

村上先生 本校の教育は「愛と奉仕の精神で社会に貢献する人間を育成する」ことが目的の一つですから、助けが必要なときに自然と手が差し伸べられる人になることを目指していますし、いつも自分が必要とされていることも意識してほしいと思っています。そして何かあった時には周りに「助けて」と言える人になってほしい。それは友達や知人、身近な人だけでなく、いつも前を通るお店の方に対しても同じです。それを『OJ Marché』を通して学んでほしいという思いが、私の根底にありました。
ですから生徒の参加は強制ではなく、「興味のある方、いかがですか」と声を掛けました。集まったのは、今回をターニングポイントに地域の活動に参加したい生徒や一度参加して地域活動の雰囲気を見てみたいと思った生徒たちです。この先何か学校と一緒に活動をしたいという思いを持った生徒が集まってくれました。今日は、高校1年生と中学3年生が働いてくれています。

お店の方とコミュニケーションを取りながら積極的に手伝う生徒たちや、チャンスフラワープロジェクト<*1>のために校内を歩き回って協力をお願いする生徒など、大阪女学院生らしい姿があちこちで見られました。

<*1>3年前に生徒のアイデアでスタートしたSDGsの取り組み。規格外のため市場に出ずに廃棄される花を販売して収益を支援活動に生かしている。今回は義足を使うアスリートを応援。

村上先生 本校の生徒たちはこういった場でとてもナチュラル。今日が特に頑張っているわけではなく、これがいつもの彼女たちの姿です。オープンの30分ほど前に初めてお会いしたお店の方ともすぐに話し合って進められるのが彼女たちの良さで、今日もとてもいい笑顔を見せていると思います。コミュニケーション能力の圧倒的な高さが、本校の生徒たちの自慢。これが大阪女学院生の姿です。

だからこういった地域イベントを実現できるんですね。

村上先生 本校の生徒のオープンマインドに、教職員は皆いつも感銘を受けています。学外のお店に参加していただきますから、生徒に不安があったり、信頼が置けなかったりすればこういったイベントはできません。

最後に『OJ Marché』の手応えや感想を聞かせてください。

村上先生 生徒たちがナチュラルであるとともに、来客の皆様の笑顔を見て、開催して良かったと心から思います。少し寒い季節にはなりましたが、この楽しい雰囲気やこの場所に来たら心が平安になるといった体験を味わっていただけただけで幸せです。また、文教地区にある大阪女学院を、「何かあった時はここに来れば大丈夫」という地域の中にある安心できるエリアとして認知してもらえていたら嬉しいです。

卒業生 社会人3年目
木村汐里 さん

女学院をハブにして
周辺地域と深くつながるきっかけに

私は在学中も卒業してからも、学校主催のオープンキャンパスやイベントのお手伝いをさせてもらっています。特に大学での専攻が地域活性化に特化していたので、今回の『OJ Marché』にはとても興味が湧き、先生にもお声がけいただいたので、ぜひ自分にできることをしたいと参加しました。

大阪女学院の特徴の一つとして、都会の中心にありながら緑が豊かで自然の中で過ごせる印象があります。また、コミュニケーションが得意な生徒が集まっている学校ですから、地域の方も緑が多い学校の、話しかけやすい生徒たちというイメージで、これまで頻繁に声をかけてもらっていたのではないでしょうか。意外だったのは『OJ Marché』開催にあたって学校周辺のお店を改めて知ったときです。地域に根付いたいろいろなお店があって、学校と関わることにも前向きに捉えてくださるお店が多く、とても嬉しいことでした。そして女学院生は地域の方々に見守られていることを改めて実感しました。もともと女学院は親戚が通っているとか、姉妹が卒業生といった代々のつながりが濃い学校ですが、さらに女学院をハブにして周辺地域の方とも深くつながれるきっかけになったと、これからが楽しみになりました。

今日も、誰もが楽しそうで、明るい場が生まれていることが何より素敵です。それを学校が主催していること、地域に密着していることにも大きな意味があります。私は大学で地域活性化について勉強をしてフィールドワークにも参加しましたが、学校や子育ては地域で協力し合い、一緒に成長していくことが重要。持続的な地域活性化という意味でもすごく大事だと思います。それを卒業生も在校生も自然に協力しようと思えるのは、ここでそういう教育を受けてきたから。そして、いつでもウェルカムな学校なので、目的が明確な受験生イベント以外でも、「行ってみようかな」と思わせる魅力が学校にあるんだと思います。ここまでオープンなイベントは今までなかったので、『OJ Marché』をきっかけに女学院に興味を持ってくださった方も多いでしょう。

後輩たちには、ベースにある恵まれた環境に感謝しつつ毎日を充実させてほしいと思います。私も大学進学や将来を女学院でのこういった活動を通して見つけました。興味あることは積極的に参加して、自分のチャンスにつなげてほしいし、つながるのは恵まれているから。それを実感してもらえたらと思います。

M さん[高校1年]

平和で新鮮な時間が生まれた『OJ Marché』
自由だからこそ何かやってみようと思える学校

私はこれまでも奉仕活動にできるだけ参加してきたので、村上先生から『OJ Marché』の話を聞いて興味を持ち参加しました。今までは受験生向けのオープンキャンパスや入試のお手伝いでしたが、今回は地域のお店との活動でとても新鮮でした。

受験生イベントの場合は女学院をより知ってもらえることが目的で、私たちも学校のことについて真面目に話します。今日はそういった制限がなく、地域のお店の方たちとフレンドリーに話をして笑顔で過ごすことができ、私自身もリラックスして楽しめる時間になりました。私は、デリカスズランさんのクラムチャウダー販売を担当したのですが、『OJ Marché』に賛同して大阪女学院と一緒に活動しようと集まってくださったお店なので、こちらも安心して参加できました。とても平和なほんわかとした時間で、皆さんの優しさが身に沁みました。

来場者の方たちも楽しむことを目的に来てくれたことが伝わってきたのでとても嬉しかったです。学校内でやっているから来場者の方も足を運びやすく、子ども連れの方も安心だったと思います。地域のお祭りほどの混雑もなく、ゆとりのあるセッティングで、「ここに行ったらあっちも行ってみようか」と思える空間を皆さんが楽しんでいました。

大阪女学院の校風は自由だからこそ、いろいろやってみようと思える学校です。奉仕活動は無理矢理させられるものではなく、自分の気持ちが大事だと思いますが、この学校には自発的にやろうと思える環境があります。そしていろいろな活動を積み重ねるたびに、誰かのために何かをすることの意味を実感します。今までは校内での活動しかできていませんが、今後は校外活動にも挑戦したいです。例えば子ども食堂や児童養護施設が気になっているので、学校を巻き込んで新たな活動をしたいと思います。

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