REPORT
思い出に残る入学式へ…
実行委員が支える、はじめの1日
校門の桜がぎりぎりで間に合った明星学園中学校の入学式。当日、新入生が校内に一歩足を踏み入れると、すぐに実行委員が迎えてくれました。保護者は体育館へ、新入生は教室へと丁寧に案内されていきます。
中学校校舎の1階にはクラス分けの掲示があり、その前や廊下では実行委員が「クラスを確認してください」「教室は2階です」と声をかけ、新入生をサポート。興奮気味だった新入生たちも、黒板アートで彩られた教室に担任・副担任の先生が到着すると、それまでのにぎやかさが一気に落ち着きました。先生の紹介後は、実行委員が入学式の流れを説明。新入生も実行委員もどこか緊張した表情で、初々しい空気が漂います。新入生にとっては、中学生としてのはじめの一日。そのスタートがこうして静かに動き出しました。
やがて、クラスのプラカードを持った実行委員の先導で、入学式の会場である体育館へ。いよいよ入学式が始まります。式は、卒業式と同様に、保護者や在校生と新入生が向き合って並ぶ形式で行われます。入場では、アンサンブル部の生演奏が響く中、実行委員が新入生をスムーズに誘導。司会進行だけでなく、マイクや演台、ピアノの移動、壇上での誘導など、見えないところでも式を支えています。
恒例の和太鼓部による祝賀演奏、在校生代表・新入生代表の言葉、そして校長・山領先生の挨拶へと式は進行。続く教員紹介では、新入生の熱い視線を受ける担任の先生たちを、実行委員がうれしそうに見守る姿が印象的でした。先生を慕う明星生の気持ちが伝わる場面でした。
その後、9年生と新入生が場所を入れ替え、9年生全員による合唱を披露。最後はアンサンブル部の祝賀演奏で締めくくられました。和太鼓部やアンサンブル部といった明星学園を代表する部活動の姿に、憧れを抱いた新入生も多かったことでしょう。きっとこの一日は、思い出に残る入学式になったはずです。
式後は、実行委員と先生で協力して会場を片付けます。最後まで「新入生のために」と動き続けるその姿からは、明星生らしい主体性が感じられました。「自分もやってみたい」そんな思いを抱いた新入生もいたに違いありません。
入学式実行委員インタビュー
「やってみたい」から始まった
実行委員としての入学式
入学式実行委員
9年 菊島さん / 9年 富澤さん
「やりたい」を行動に移しやすい明星
入学式実行委員に立候補した理由を聞かせてください。
菊島さん
一番の理由は、「入学してくる新入生を迎えたい!」という純粋な気持ちです。私自身、入学式には少し不安があり、少し長いと感じた思い出がありますが、9年生の合唱や和太鼓部の演奏があって、とても楽しく、印象に残っています。だから、新入生にもそんな思い出に残る入学式を届けたいと思って、去年に続いて今年も入学式実行委員に立候補しました。
富澤さん
これまで運動会の係は経験がありましたが、実行委員は初めてでした。最初は「入学式か卒業式で何かやってみようかな」といった軽い気持ちだったのですが、やってみると本当に楽しくて。特に8年生と一緒に活動して仲良くなれたことが、とても良かったです。
実行委員を立候補で決めるとき、教室の雰囲気はどのような感じですか。
菊島さん
先生が最初に「頑張ってほしいな」と言ってくれると、場の空気が和らいで、「一緒にやろうよ」とか「やってみようかな」と手を挙げる人が増えます。反対に場の空気が固いままだと、誰も手を挙げない時間が続いてしまうこともあります。でも最後は、やりたい人が前に出てやりたい理由を話して、クラスで投票して決めます。
富澤さん
全体的に、意欲的で挑戦してみようという人は多い気がします。私のように軽い気持ちでも手を挙げやすいし、先生もクラスのみんなもそれを受け入れてくれる雰囲気があるんです。否定的な目で見られることはなくて、むしろ「手を挙げてすごいね」とやりたい気持ちを認めてくれるので、自分から行動しやすいです。それが早くても遅くても関係なく、自分のタイミングで挑戦できるのも明星の良さだと思います。
今日の入学式に実行委員として参加した感想を教えてください。
菊島さん
私は司会を担当しました。実は、予定通りに行かなかった場面もあったんです。初めに司会が案内をしてから新入生が入場するはずが、司会が挨拶をしないうちに入場してきてしまって(笑)。すぐに相談して「このまま進めよう」と決めました。その後は大きなトラブルもなく、スムーズに進行できて良かったです。
新7年生の様子を見ていると、緊張しながらも楽しんでいるように見えて安心しました。本当に可愛く、格好良くて、みんなの入学式を支えることができて本当にうれしかったです。「どんな先輩がいるのかな」と気になると思ったので、できるだけ笑顔で話し、接することも心がけました。
富澤さん
私は入学式前に教室で新入生に説明をする担当でした。始まる前も、教室に入って待機している間も、説明するときも、「こっちを見てる!」と思ってとにかく緊張しました(笑)。でも、教室での案内は8年生とペアで行動したので、とても心強かったです。先輩後輩の上下関係のようなものではなく、頼れる友達がいるという感じでした。実行委員の活動を通して、他の学年や同学年でもこれまであまり交流がなかった人とも話せる機会ができて、自分の世界が少し広がったような気がしています。

さまざまなシーンで活躍した入学式実行委員
自分で選んだから、
楽しくきちんと取り組める
実行委員で活動していて、明星学園らしさを感じたところはありましたか。
菊島さん
役割を決めるときに誰も手を挙げないこともあるのですが、それは「私はこれをやりたい」というものが、それぞれにあるからです。自分がやりたいことに対してちゃんと手を挙げられるのは、明星らしさかなと思います。
それにやらされているのではなく、自分で選んだ仕事だから、1人ひとりが責任をもって取り組みます。準備でも本番でも誰かが抜けていなくなるなんてこともなく、それぞれが自分の役割にしっかり向き合います。
富澤さん
私も含めて、みんな自分で選んだ「やりたいこと」に取り組んでいるので、本当に楽しそうです。そういうところが明星らしさだと思います。明星は自由な雰囲気ですが、いい加減になるわけではなく、自分で「やりたい」と思って始めたことだから「きちんとやりたい」と思っているし、自然とやる気も出てきます。
菊島さん
明星では入学式で在校生にも役割があり、実行委員として支えたり9年生が合唱したり、和太鼓部やアンサンブル部のパフォーマンスもあって一緒に入学式をつくります。そうした時間を新入生が楽しんで、良い思い出にしてくれたらいいなと思っていました。そういう入学式も明星らしさだと思います。
在校生が支えた入学式ですが、実行委員として裏方の仕事をした経験は、自分の成長につながりましたか。
菊島さん
裏方として関わったからこそ、見えることがたくさんありました。7年生の晴れの舞台である入学式を、「いい思い出になってほしい」と思って準備してきたので、楽しんでもらえていると感じたときは、とてもうれしく、やってよかったと思いました。
また、実行委員みんなが同じ思いで活動していたから、みんなで協力し合いながら進めることができました。その中で、話し合いの大切さや、全体をまとめて引っ張っていく難しさなど、多くのことを学べました。
富澤さん
裏方である実行委員を、さらに先生たちが支えてくれて、全員で支え合いながら入学式をつくることに、大きな安心感がありました。協力して、何かを成し遂げるのはとても楽しくて、これからも入学式以外の実行委員に挑戦したいと思いました。
菊島さん
実行委員を一度経験すると、「またやりたい」と思う人が多いです。学年を越えて仲良くなれ、自分の役割を果たしながら行事を一緒につくる達成感も味わえるからです。その経験をすると、次も挑戦したくなります。私もまたやりたいです。
明星学園に興味がある人に伝えたいことは?
菊島さん
明星はフレンドリーで、自由で明るい雰囲気の学校です。難しく考えすぎず、ぜひ明星らしい学校生活を楽しんでほしいです。
喧嘩をしても話し合える環境があり、困ったときは先生に相談することもできます。授業でも、先生が意見を出しやすい場をつくってくれるので、その中で少しずつ自分の考えを持てるようになっていきます。
私自身も以前は人見知りで、人前で話すのが苦手でしたが、今は自分から話せるようになりました。そうした成長ができるのも明星です。
富澤さん
私は今回の実行委員を通して、まず自分が楽しまないと、相手も安心して楽しめないということを学びました。だから、一番伝えたいのは「学校生活を楽しんでほしい」ということです。
明星は、先生も友達も自分の意見を受け入れてくれる安心感があります。意見を言うことが、全く怖くないんです。友達同士で意見を言い合うことで、お互いをより深く知れるし、それも楽しいです。意見をよく言う子もいれば、あまり言えない子もいます。でも、その子も自分の中でたくさん考えていて、それも大切にされています。無理に意見を言わされるのではなく、自分の考えを持ちながら自分らしく楽しく過ごせることが、明星の良さだと思います。











