Double Helix : Translational Medicine 参加生徒に刺激と学びを与えた5日間
イギリスから医師や研究者4名を講師として招き、国内7校(巣鴨・市川・洗足学園・鷗友学園・南山女子部・駒場東邦・広尾学園)の高校生約40名が参加して開催された『Double Helix : Translational Medicine』。今回は、医療に特化した『Double Helix』であり、医療界で活躍する講師たちによる講義を受け、ディスカッション、発表をしながらDouble Helixならではの知識の修得と学びの楽しさを獲得していく5日間となりました。最終日を迎え開放感でいっぱいの巣鴨生5名に、『Double Helix : Translational Medicine』で学んだ5日間について話をうかがいました。
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ココロコミュ 巣鴨中学校・高等学校
真の向学心に火をつける学びの二重螺旋『Double Helix』とは?

真の向学心に火をつける学びの二重螺旋『Double Helix』とは?
参加校 巣鴨 市川 洗足学園 鷗友学園 南山女子部 駒場東邦 広尾学園
『Double Helix : Translational Medicine』では、専門分野の異なる4名の講師が参加し、巣鴨(14名)、広尾学園(8名)、洗足学園(7名)、南山女子部(6名)、鷗友学園(6名)、市川(4名)駒場東邦(3名)の生徒たちに、知識を獲得しながらも「医療」への理解を深め、その理解を高次の思考へと育むプログラムが行われた。今回の学びでの刺激を元に、各生徒が協働の重要性、医療に貢献する意味、将来を考える機会となった5日間だ。
Double Helix : Translational Medicine
Sugamo Students Comments

横林くん[高校2年]

自分が立ち返ることになる貴重な学び

横林くん[高校2年]

僕は、英語の練習になるのかなと思ったのと、医学に興味があったので参加しました。大変だったのは、講義がオールイングリッシュで、最初は講義が全く聞き取れなかったことですね(笑)。後半になるにつれて聞こえるようになっていったので、自身の成長を感じました。
医学の倫理の話は知らない話も多くありました。例えば、安楽死の話やワクチン接種は強制的にするべきか・しないべきかといった話は、大いに考えさせられました。今後、自分がいろいろな道を選択する上で立ち返ることになる貴重な学びだったと思います。

金丸くん[高校2年]

柔軟でいいと知った将来の選択

金丸くん[高校2年]

参加理由は、イギリスに1人で行く計画を先に立てていて、「英語をもっと向上させたい」と思っていたこと。予定していたイートン校サマースクールに参加できなくなり、その期間に『Double Helix』開催されたこと。そして、僕は医学部志望ですが、どの分野の医師を目指すかが具体的に決められずに悩んでいたからです。目的が合致しました(笑)。
ただ、最初は英語を聞くこと、他の人とコミュニケーションをとること、言いたいことを英語に変換すること、それを口に出すことの4ステップが自分にとっての大きな障壁になりました。ただ、最初から積極的に質問しようと意識していていたことが功を奏したのか、壁は低くなっていきました。
僕はずっと「医者になりたい」と思っていたのですが、医者になる具体的な理由が見つからず、他の仕事にも興味が芽生えていたんです。ただ、今回の講師の先生たちはいろいろなことをやっていたり、自分のキャリアを変えたりしているという話を聞き、医者だけに絞らずもう少し柔軟に考えてもいいと知りました。1つの道だけを選択しなくていいと理解できたうえで、まずは医者の道をしっかりと目指そうと思えました。だから、以前よりやる気が出ています。自分の中で手応えがある5日間でした。

 小林くん[高校2年]

人の話を聞き、協同して考える大切さを知った

小林くん[高校2年]

僕は、将来の夢が医師なので、慶應義塾大学でベストティーチャー賞を受賞された先生も参加されると聞き、自分が成長できる良い機会ではないかと思って参加しました。今回は実際に医師の方々が講師として来てくださったので、とても貴重な話を聞けたと思います。
また、先生の話や各校のいろいろな人の話を聞いて様々な考え方があることを知り、どちらかといえば偏りがちだった自分の考えが必ずしも正しいわけではないと気づかされました。加えて、それぞれの考え方に対して「面白い」とか「それは違うのではないか」と思えばそれを口に出す勇気の必要性も学べたと感じています。僕は、人と喋るのが少し苦手だったのですが、5日間のディスカッションや発表で若干克服できたように思います。
今回の経験で最も将来に活かせると思うのは、人の話を聞く大切さを知ったことに尽きますね。話をしっかりと聞いて受け入れた上で、自分だけではなく相手と協同して考えるというやり方を貫けたらいいなと思います。

黒田くん[高校2年]

先生たちのように、
人にプラスを与える存在になりたい

黒田くん[高校2年]

今回は、友達から誘われて参加しました。医学に興味はなかったのですが、視野が広がると思ったことと、英語が元々苦手で何かアクションを起こさないと絶対にできるようにはならないと思っていたのでいい機会だと思いました。
5日間で自分に大きく響いたのは、スタッフの先生や講師の先生といったすべての方が、「何かで人を助ける」、「何かで人にプラスを与える」といったことをなさっていたことです。自分も人にプラスを与えることができる存在になりたいと強く思いました。
僕自身は、これから海外ではなく日本で生きていくことになると思われ、日本のシステム的なステップを踏むことになると思います。しかし、そのときも自分から何かアクションを起こして、自分から未来をつかみにいくような意志が大切だと、この5日間で教えてもらった気がします。巣鴨にはないような考えを持っている他校の人たちにも大きな刺激を受けました。

和田くん[高校2年]

自分から積極的に関わる姿勢を学べた!

和田くん[高校2年]

僕はもともと臓器の中で脳が好きなんです。ニューロンなど複雑な働きで全身に作用していることに魅力を感じていて、脳外科や脳科学の博士になりたいと思っているので『Double Helix』に参加しました。
参加できて、ものすごく楽しかったです。一番刺激になったのは、4人の最高な先生たちから貴重な話が聞けたこと。バッドシチュエーションに直面した時に、自分から変えようとするとか、自分から行動してみるという話で、そうした積極的に関わろうとする姿勢を学べたことは僕にとって貴重な時間でした。僕は医学部を目指していますが、今、さらに行きたい気持ちが強くなっています。