豊島岡女子学園中学校・高等学校 私たちの“今”を魅せる 本格再始動の桃李祭にDIVE IN!
豊島岡女子学園中学校・高等学校 私たちの“今”を魅せる 本格再始動の桃李祭にDIVE IN!
豊島岡女子学園の伝統行事である『桃李祭』が、コロナ禍でのオフシーズンを経て本格再始動。多くの受験生や卒業生などを歓迎するために、かつての『桃李祭』を継承しつつも、今の自分たちらしい多くのチャレンジを採用した『桃李祭』を作り上げていました。リスタートした『桃李祭』で魅せた豊島岡生らしさ。その3日間の一部を紹介します。

Pick Up

誰でも楽しめる桃李祭
誰もが楽しかった桃李祭に

2024年度桃李祭運営委員長 高校2年Kさん

2024年の桃李祭のスローガンは『DIVE IN!』です。このスローガンにした理由の1つ目は、豊島岡生が桃李祭にためらいなく飛び込んで全力でその世界を楽しんでほしいという願い、もう一つは「DIVE IN」に「召し上がれ」という意味もあり、今年から食堂部門が復活したこともあって、美味しいものを食べる時のように私たちの文化祭をいろんな方に楽しみながら召し上がっていただきたいという思いを込めました。装飾テーマ『American Diner』は例年同様、やりたいテーマを募集した中から装飾部門と美術部が3つまで選び、その後は全校生徒で投票して決まりました。
運営委員と部門長は高校1年生と高校2年生で、各部門には委員と中学1年生から参加できる係がいます。準備としては、私が運営委員長になったのが今年の1月、運営委員や各部門長がそろって本格的に始動したのは4月からでした。私が運営委員長に立候補した時から言っていたのが、「誰でも楽しめる桃李祭にしたい」ということ。桃李祭を楽しみにしている人には「やっぱり今年の桃李祭も楽しかった!」と思ってほしいし、期待していなかった人にも「今年の桃李祭は少し違ったな。楽しかったな」と思ってもらいたいと考えていました。そして委員や係など桃李祭の運営に参加してくれた人には、準備での大変さはあっても最後には「やってよかった!すごく楽しかった!」と思ってもらえるようにしたいと思いました。来てくれる受験生にも、「豊島岡の桃李祭ってすごい!他校とは違う」と思ってもらうと同時に、外からはわからない豊島岡の良さも知ってもらいたいと願っていました。
桃李祭までは、運営委員長・副運営委員長と部門長・副部門長の総勢27人が部門長会議を繰り返して進めます。準備段階の7月に、先生方に今年の桃李祭の方向性や企画内容・予算などを提案する企画会議があって、そこが毎年の第一関門です。そのため私たちはまず企画会議突破を目標に検討を重ねていき、その結果いろんな先生から「良かった」と一発で承認され、その後の大きな励みになりました。途中、『DIVE IN!』というスローガンへの向かい方が揃わず、意思疎通がうまくいかなかったときもあったのですが、今年の桃李祭で新たに何をしたいのか、なぜ食堂部門を復活させたいのかといった課題について毎日のように話し合っていくなかで一丸となれ、絆を深め、足並みも揃っていったように思います。それぞれの部門が本格的な事前準備に入った時も円滑に進められました。
本番は11月1日に前夜祭があって計3日間。それぞれの企画が大きなハプニングが起きることもなく想定通りに進められ、盛り上がって、私の思った「みんなが楽しめる桃李祭」になったことはとても嬉しかったです。もともと桃李祭は各クラブの企画がメインで、48もあるクラブがそれぞれ企画をするだけですべての教室が埋まるほどですが、他にもたくさんの団体が参加して、色とりどりな内容の文化祭になっています。こんな文化祭は、豊島岡の桃李祭だからこそできることだと思います。桃李祭は豊島岡の雰囲気を一番伝えらえます。受験生にはぜひ桃李祭に来て豊島岡を知っていただけたらと思います。

食堂部門

食堂部門長 高校2年 Hさん

『American Diner』のスペシャルメニューで
やりがいをもって受験生をおもてなし

食堂部門はコロナ禍で中止になっていて今年復活しました。まず始めたのは、数年前の引き継ぎ資料を見ながらどのように運営していくかということです。私たちは桃李祭での食堂部門を経験したことがないためノウハウがなく、スムーズに運営を進められる方法を委員全員で何度も話し合いました。
結果的には引き継いだことよりも新しく考えたことの方が多いです。まず桃李祭ならではの企画にしたいと、『American Diner』という装飾テーマに沿った桃李祭だけで販売されるスペシャルメニューとして、フィッシュバーガーセットとチーズバーガーセットを考えました。また、その予約システムの関係上メニューを事前に決めずに当日くじで決めてもらう形を「きっと受験生にも楽しんでもらえる」ということで取り入れました。食堂では人の流れをスムーズにするために滞在時間の目安を30分間とし、その確認の仕方として「滞在時間の目安カード」を採用。時計の文字盤を委員のみんなで作りました。コロナ前から引き継いだものは、食堂の中のいろいろな可愛らしい掲示物です。短い時間でも楽しんでいただけるように今年の桃李祭でもたくさん作成しました。当日は混雑や流れに不安もありましたが、特に大きなトラブルもなく、たくさんの方に楽しく食べていただいているのがわかったので嬉しかったです。
桃李祭では、スタッフ全員がそれぞれの仕事にやりがいを持っていて、マニュアル通りに進めるのではなく、自分でどうしたらいいかを考えながら動けていると感じられました。それは主体性のある豊島岡生の良さでもあります。豊島岡はそれぞれが自分のやりたいことに熱中でき、どんな立ち位置であれ、どんな組織であれ、自分のやりたいことを一生懸命やる生徒が多い学校です。桃李祭でもその良さが出ていますし、普段の生活で育まれるそういった姿勢を発揮できる場がたくさんある素敵な学校なので、ぜひ来年度以降も桃李祭に来て豊島岡らしさを感じていただいたらと思います。

洋裁部

洋裁部 高校2年 Kさん

自分のデザインで服を作れる!
桃李祭で披露した入部当初からの夢だったドレス

洋裁部が桃李祭に向けて本腰を入れて作品作りを始めたのは夏休みからで、最後は本番の直前ギリギリに仕上がりました。毎年同じペースで、最後は期日までの完成に向けて自宅での作業も増えますが、自分のデザインで服を作れる喜びで頑張り抜けます。
私は今年、入部した時からの夢だったドレスを作りました。高校3年生でも製作しますがやはり時間が取れないと思うので、高校2年生の今年が最後だと思って頑張りました。布選びやデザインにもかなりこだわり、胸のところがハート型になるように工夫しています。シルエットもふわりとした甘めのデザインですが、色で全体を引き締め、調和が取れるように考えました。
ファッションショーではこだわった作品の魅力を全方位から見てもらうことになるので、歩き方や姿勢に注意し、クラブ内で練習を重ねました。短い時間でしたが、お客様に楽しんでもらえたと思います。
私は洋裁部に中学2年生から4年間在籍しています。洋裁部は個人作業も多いですが、桃李祭のファッションショーや教室での作品展示に向けてみんなで助け合いながら活動していきますから、自分のやりたいこともできるし、みんなで何かを成し遂げる達成感も得られる居心地のいい充実したクラブです。「ミシンを使うなんて難しそう」「服を縫うなんて敷居が高い!」と思う人もいると思いますが、先輩が後輩にていねいに教えますし、先生方も指導してくださいます。最初は簡単なスカートやワンピースから始め、いつかは自分の作りたいものが作れるようになります。元となる型紙があれば、そこにリボンをつけてみようとか、ここをアレンジしてみようと工夫して好きなデザインにすることもできますから、洋服が好きな人、服のデザインに興味がある人はぜひ入部してもらいたいです。私たちと一緒に活動できる日を楽しみに豊島岡へ来てください。

百人一首部

百人一首部 高校2年 Oさん

ミニゲームや試合、札のプラ板
百人一首に興味を持ってくれた人の多さに感激

百人一首部は桃李祭でお客様にミニゲームを楽しんでいただき、かつ百人一首に少しでも興味を持ってもらえるように頑張っています。ミニゲームは坊主めくり、バトルロワイヤル、散らし取りが主なゲーム。桃李祭でこのミニゲームをするのが百人一首部の伝統です。
桃李祭で見せた試合は、普段私たちがしている練習そのままです。公式のルールに則って、本番前に暗記時間があり、素振りをしてから試合に臨みます。ただ、本当の試合会場はシーンとしていて緊張感で張りつめているのですが、桃李祭ではお客様がたくさん入ってくださって、「すごい!」とか「おお!」という声が届いて、いつもとは異なるにぎやかさ。とても楽しかったです。
今年は去年よりも多くのお客様に入っていただけ、楽しんでくれた受験生も多く、「もう一回やりたい」「面白い」と言う声が何回も聞けました。百人一首部では毎年百人一首の札のプラ板をキーホルダーにして配っていますが、それをどこかで見て「この札が欲しい」と言って来てくれた受験生もいました。何らかの形で百人一首に興味を持ってくれた人がこんなにいたのだと思うと、心から感激しました。
百人一首部は、普段外部に向けて発信することが少ない部活です。学校見学などでの紹介はありますが、そこは真面目な雰囲気。でも桃李祭では1年間をかけて準備したものを見せ、それぞれの思いも伝えられます。豊島岡は真面目だというイメージを持たれている人が多いと思いますが、いろんな人がいて、それぞれ個性にあふれ、良い雰囲気で、いつも賑やか。普段の私たちは明るく元気に頑張っています。そんなひとり一人が輝ける学校だということを、桃李祭を見てもらえればわかっていただけると思います。

ダンス部

ダンス部部長 高校2年 Fさん

ロック・ガールズ・ハウス・ジャズ・ヒップホップ
あえてテーマを置かずに魅せた豊島岡のダンス

今年の桃李祭では、あえてテーマを置かずに、いろんなジャンルのダンスを次々見せることで「ダンスって楽しい!」とお客さまに伝えることを目標にしました。これまではダンスのタイトルやジャンルを映像で紹介していましたが、お客さまにもっと親近感を持ってもらえるように、部員によるステージ上での紹介MCを取り入れたのも新しい試みです。コロナ禍による休校でクラブ活動がなかなかできなかった分、新しいことに挑戦したいという強い気持ちが私たちにはありました。
豊島岡のダンス部では毎年「ロック」「ガールズ」「ハウス」「ジャズ」「ヒップホップ」という5つのジャンルのダンスを踊ります。今年はさらにガールズを2つに分けて計6つの縦割り班を作り、高校2年生を中心に自分たちで曲選びから衣装、振付まで行い作品にしました。他にも恒例の中学1年生による可愛らしいアイドルのようなダンス、高校2年生によるラストダンス、新たな中学3年生と高校1年生による選抜チームなど、良い意味で競争意識を持って、技術力を高め合いながら本番に臨みました。例年とは異なる部分が多かったので不安もありましたが、結果的に周りから「楽しかった」「圧倒された」という感想をいただけたのは嬉しかったです。
ダンス部は中高合同の活動で、現在部員が74名います。それぞれにダンスへの思いはありますが「ダンスが好き!」という気持ちは共通。先輩の背中を見て基礎練習から取り組んで成長し続け、大会や桃李祭に臨みます。私自身も体験会や桃李祭でダンス部を見て「楽しそう!」と思って入部しました。豊島岡は決して勉強一辺倒の学校ではありません。今年の桃李祭でダンス部に興味を持ってくださった受験生の皆さん、ぜひ春に豊島岡でお会いしましょう。

英語劇部

英語劇部 高校1年 Eさん

英語劇部 高校1年 Hさん

桃李祭に向けての準備は1年超
真剣に楽しんだからこそ得られた充実した瞬間

Eさん
今年の桃李祭での演目は「ウィキッド」。例年はディズニー作品が多いのですが、ディズニー作品は、キャラクターへの固定イメージが観客にあるので多少演じにくさがあります。また、皆様がキャラクターをあまり知らない演目を上演してみたいという思いがあり、今年は思い切ってアメリカのブロードウェイ作品に挑戦しました。
本来は高校2年生がディレクターを務めますが、今年は先輩が1人だったため、高校1年生の私たちがディレクターを担当しました。中学3年だった去年の夏に幹部の役職が決まり、冬休みから資料やアイデアを出し合って演目を決定しました。3学期と春休みで台本を作成して、4月にオーディション。そこからは桃李祭2日間に向けてひたすら練習です。
今年は新しく始めたことが多く、その一つが今までは元の作品のプロの歌を私たちの舞台に挿入していましたが、今年はひとり一人のキャストが放送部の力を借りてレコーディングをした歌声を使い、舞台上でも生の声で歌ったことです。舞台上での臨場感を大切に、演者ひとり一人の気持ちがこもった歌を届けたいと思いでした。その結果、今まで英語劇部で4年間やってきた中で最も充実した瞬間を得られた2日間になりました。
英語劇部は32名。全部員が毎日を真剣に楽しんでいる部活です。「真剣に楽しむ」というのは私が今回の演出を始めた初日に部員全員にかけた言葉でもあります。半年間をかけて桃李祭のために準備をするのであれば、自分のすべてをかけて真剣に取り組んだ方が絶対に良いという思いをこめました。その結果、部員全員が真剣に、でも楽しい雰囲気を作りながら取り組めた桃李祭になりました。
受験生の中には英語や演劇に対する壁を感じている方も多いと思いますが、入部時は全員が英語劇を初めて経験します。必ず新しいことに挑戦する楽しさを味わえますから、ぜひ英語劇部に注目してみてください!

Hさん
今年の桃李祭では、私もディレクターを担当して、多くの新しいことに取り組みました。
例年の舞台では一つのシーンが終わったら暗転し、大道具を転換すると明るくなって次のシーンへ移っていましたが、今年の桃李祭では暗転せずに音楽が流れている間にスタッフが大道具を出して設置、音楽が終わったら次のシーンが始まっているという状況を作りました。舞台の前後を分ける内幕や、照明の力を借りて、一つの場面を展開中に後ろでは次の場面を準備するといった工夫をして、お客様が話に入り込んでいる状態を維持し、感動を途切らせないように注意しました。今年はサブキャストのダンスやエキストラ出演者も多く、自主練習することが部員の中で当たり前になるほど全員が一生懸命頑張りました。
当日、感動したのは舞台前に大道具を運んでいると、受験生の親子から「絶対見に行きます。」と声をかけてもらえたこと。また、見終わった受験生が「素晴らしかった。感動しました。」と言ってくれたと校長先生からお聞きしたことです。そういった受験生や外部の方に英語劇部の頑張りが伝わったことはとても大きな喜びでした。開演前も後輩たちが「緊張する」より「楽しみ」「わくわくする」と話していて、英語劇部として本番を楽しめる雰囲気になれていたことも嬉しかったです。
英語劇部は部員同士の仲が良く、一生懸命やることに楽しさを感じている部活です。英語に対して特別なことをやっているわけではなく、部員一人ひとりが役のセリフを覚え、何度も繰り返して練習することで、少しずつ発音が良くなっていきます。授業で台本に出てきた単語が出てくると、それをセリフで言っていた先輩の声が聞こえてくるほど同じセリフを繰り返し聞きます。英語で演じるだけではなく、照明・音響・大道具などスタッフの仕事全部が舞台作りに欠かせないですし、それぞれにやりがいがあります。いろいろな役割がある部活ですから、どこかで必ず自分を生かせます。臆せずに、英語劇部に入ってきてください!

化学部

化学部 高校2年 Hさん

化学部 中学3年 Mさん

大盛況の化学部の実験
多くの人が楽しめるように準備と整備に尽力

Hさん
桃李祭では代々続いてきた参加型のスライム作りや割れないしゃぼん玉づくりや演示する実験を行い、多くのお客様にお越しいただきました。実験は水素の爆発実験、ゾウの歯磨き粉、テルミット反応など、各学年で見せ方を考えて行います。特にテルミット反応は、大きな火花が散る実験なので、顧問の先生の立ち会いのもと、安全に気をつけて積極的に声かけをしながら楽しんでもらいました。
去年は部員数が20数人と少なくなってお客様への対応が大変だったのですが、今年は新入部員がたくさん入ってくれて36人になり、9月から各学年で実験の練習を続け、その合間にスライム作りの薬品を詰めるといった準備を重ねていきました。桃李祭当日も部員が多いぶん意識に余裕が生まれて接客も丁寧にできたと思います。ただ、お客様が割れないシャボン玉を作って校内を持ち歩いてくれるので、見た人が「私も作りたい!」と集まってきてくれてとても長い列ができ、廊下での列の誘導はかなり大変でした。嬉しい悲鳴をあげました(笑)。他にも当日に臨機応変に対応しなくてはいけないことが多かったですが、大盛況の中で部員たちはとても楽しそうで、最後は「やりきった!」という思いに浸りました。
受験生だった頃の化学部には、物作りができる楽しそうな部という漠然としたイメージしかありませんでしたが、今は部員が楽しんで何ごとにも取り組め、桃李祭ではたくさんのお客様に愛されるクラブだと思っています。伝統を受け継ぎ、化学や実験に興味のある人にその魅力をしっかりと伝えられる部として頑張りたいです。

Mさん
私は三角フラスコに3種類の薬品を混ぜ合わせると噴水のように泡が湧き出てくる「ゾウの歯磨き粉」という実験を担当しました。毎年、準備から接客まで改善しようと部員は努力していて、今年はスライムの薬品を詰める袋を変更しました。今まではフィルムケースに薬品を入れていましたが、フィルムケースの数に限りがあって準備できる量が限定されるので、薬包紙を折って袋を作り、そこに薬品を詰めてたくさん用意しておく方法を取り入れました。より多くのお客様に体験していただけるように工夫できたのは、私たちの成長でした。
他にも本番での実験に向けて、実験を何回も重ねて最良の薬品配合を見つけたり、先輩や先生に協力していただいて実験の魅力が伝わる見せ方を考えました。その結果、多くのお客様に喜んでいただき、目を輝かせている幼い子どもたちの姿も見ることができました。
桃李祭の化学部は大変なこともありますが、お客様に楽しんでもらうのはもちろん、化学部が大好きな自分たちも楽しめ、その気持ちがつながって1つになっていることが実感できます。化学だけではなく、いろんな趣味を持つ子がいて、先輩と後輩の仲もよく、楽しい雰囲気の化学部の良さは、今年の桃李祭でも十分伝わったと思います。

読み聞かせボランティア

読み聞かせボランティア 中学3年 Nさん

読み聞かせボランティア 中学2年 Mさん

素敵な作品だけに表現に悩んだ読み聞かせ
聞いた後のみんなの笑顔が喜び

Nさん
桃李祭では『虹の橋』(絵・訳:葉 祥明)という絵本を読み聞かせしました。絵のタッチが優しくて、かつ感動的な素敵なお話ですが、泣けるお話なのでタイミングやどこを強調するかなど迷うところも多く、文字がないページもあって読み聞かせはとても難しかったです。
実は私にとっては初めての読み聞かせでした。観客が多いうえ、今年はマンドリン部とのコラボでたくさんの人が関わっていますし、音楽との兼ね合いを考えたり、旋律を覚えておいてページをめくるタイミングをはかったりするなどいろいろ工夫をしました。何よりこんな素敵な絵本を自分がどう表現しようかという悩みと緊張もありましたが、成功してよかったです。
今後は後輩も育てていきたいです。校外での活動もあるのですが、全体的に人数が少なく、密かに活動しているような団体ですから、素敵な読み聞かせができる人たちをどんどん増やしたいです。また、読み聞かせボランティアは有志なので「この日にこの図書館からお誘いが来ているので行ってみよう」という自由な活動ができます。年に数回ほど港区の図書館や豊島区の図書館にも呼んでいただいて読み聞かせをする機会がありました。今後もさまざまな場所で活動して経験を重ね、桃李祭でもいろいろな部活とコラボしながら読み聞かせを続けたいと思います。

Mさん
私はホームルームでの紹介で読み聞かせボランティアの存在を知り、読み聞かせで表現力を鍛えられるのではないかと思ったので中1から続けています。私は去年も桃李祭での読み聞かせに参加しましたが、今年の桃李祭は見に来てくれた人がとても多くて緊張しました。でも、読み聞かせが終わったあと、みんなが笑顔で帰っていってくれたので、「響いたのかな?」と喜びを感じました。私は普段から本人は本気なのに、「感情がこもっていない」「本当にそう思っているの?」と言われることがあります。だからこそ読み聞かせでは感情の抑揚に一番気をつけました。そうやって自分も成長できる気がするので、今後も続けたいと思っています。
豊島岡には頭の良い、でも自由でとてもやさしい人たちが揃っていて、良い塩梅にバランスが取れています。桃李祭ではそんな中で充実した学校生活を送る私たちを見てください。

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桃李祭 PHOTO REPORT