清泉女学院音楽部とは?
1950年発足。1998年に中学音楽部が、2003年に高等音楽部が関東合唱コンクールに初出場したことを皮切りに、全日本合唱コンクール、NHK全国学校音楽コンクールなどに出場し、常に上位に入賞している。2014年には中学・高校・La Pura Fuente(OG合唱団)が全日本合唱コンクールでトリプル金賞を受賞。その後、2018年、2019年、2021年、2023年、2024、2025年にもトリプル金賞を果たす。また、2013年の"European Choir Games Graz"(オーストリア)、2016年の"バートイシュル国際合唱コンクール"(オーストリア)、2019年の"Riga Sings"(ラトビア)にて、それぞれ部門優勝およびグランプリ選総合第1位の成績を収めている。
中学音楽部と高校音楽部はコンクールへの参加やミュージカル公演等、基本は別活動。清泉祭(文化祭)では中高合わせて「音楽部」として公演し、曲によっては中高合同で演奏する。
部員数 ※2025年度
73名
高校音楽部
1年:8名 2年:15名
中学音楽部
1年:15名 2年:23名 3年:14名
練習日・練習時間 ※2025年度
高校音楽部
朝(7:45~8:15) 火・木・金
放課後(16:00~17:25)火・水・木・金
中学音楽部
朝(7:45~8:15) 月・火・木
放課後(16:10~16:55)月・火・水・木
※中高ともに、上記に加えて土曜午後に活動
近年の受賞実績
高校音楽部
・ブダペスト国際合唱コンクール (高1~高3が出場)
民族音楽部門 《金賞》 宗教音楽部門 《金賞》
ユース同声合唱部門 《金賞・グランプリ》 グランプリ選 出場
・第7回東京国際合唱コンクール
学校合唱部部門 《第1位》 室内合唱部門 《第1位》
グランプリ選 文部科学大臣賞 および グランプリ(総合優勝)
・第78回全日本合唱コンクール 全国大会
高等学校部門 Aグループ 《金賞・富山県教育委員会長賞》
・令和7年度鎌倉市市政功労者表彰 《教育文化功労賞》 ブダペスト国際合唱コンクール
高校音楽部 全日本合唱コンクール@富山県[2025年]
2024年度の実績
【2024年度】※特に記載のないものは高1・高2が出場・第91回NHK全国学校音楽コンクール 全国コンクール
高等学校の部 《金賞・内閣総理大臣賞・NHK会長賞》
・第77回全日本合唱コンクール 全国大会
高等学校部門 Aグループ 《金賞・文部科学大臣賞》
・令和6年度鎌倉市市政功労者表彰 《教育文化功労賞》
・第18回声楽アンサンブルコンテスト全国大会 (中3・高1が出場)
高等学校部門 《金賞》 本選 《入賞》
全日本合唱コンクール全国大会@埼玉県[2024年]
中学音楽部
・第92回NHK全国学校音楽コンクール
神奈川県コンクール 中学校の部 《銀賞》
・第78回全日本合唱コンクール 全国大会
中学生部門 同声合唱の部 《金賞・富山市長賞》
・令和7年度鎌倉市市政功労者表彰 《教育文化功労賞》
中学音楽部 全日本合唱コンクール全国大会@富山県[2025年]
2024年度の実績
【2024年度】・第91回NHK全国学校音楽コンクール
関東甲信越ブロックコンクール 中学校の部 《銅賞》
・第77回全日本合唱コンクール 全国大会
中学校部門 同声合唱の部 《金賞・文部科学大臣賞》
・令和6年度鎌倉市市政功労者表彰 《教育文化功労賞》
・第14回関東ヴォーカルアンサンブルコンテスト
小中学校部門 2チーム出場、ともに《金賞》
・第18回声楽アンサンブルコンテスト全国大会 (中1・中2のみ出場)
中学校部門 《金賞》 本選 《入賞》
Report
高校音楽部
まずは基礎トレーニング
土曜午後から始まる音楽部の練習は、ストレッチや筋トレからスタートします。トレーニングは、土曜は30分、平日は10分間がルーティン。呼吸や筋肉を意識しながら「プランク」、「腹筋」、「スクワット」で体幹を鍛えたあと、力を抜くために「こんにゃく体操」を行います。そして、発声練習へ。
佐藤先生よると、音楽部が取り組む「筋トレ」「耳トレ」「口唇筋トレ」「表情筋トレ」「舌根トレ」の中で、特に欠かせないのは「耳トレ」だそう。さらには左右で動きが異なる「脳トレ」まで。これらが音楽部の日々の活動の基本を育んでいます。
清泉音楽部のための楽曲を練習
高校音楽部が取り組んでいたのは、部のために作られたオリジナルのラテン語宗教曲「Lauda Sion」。練習では、佐藤先生の力強くも美しい表現に耳を傾け、それを自分たちの歌声に落とし込みながら、周囲の声と一体となっていく。
深みと説得力を増す清泉サウンド
歌詞の意味を理解し、思いを重ねることで、少しずつ音楽に命が宿り、やがて光を放つような輝きを帯びていく。部員たちの高い集中力と、「もっと、もっと」と可能性を引き出していく佐藤先生の情熱的な指導。その化学反応が、清泉サウンドに深みと説得力を与えていた。
Report
中学音楽部
レベルアップをめざして練習を繰り返す
中学音楽部が挑むのは、躍動感あふれる楽曲「太陽は宇宙を飛び出した」。伸びやかで元気な歌声が響く一方で、部員たちはパートごとに分かれ、何度も小節ごとに練習を繰り返す。先生の指導に素直に耳を傾けているものの、思うようにレベルアップできずにもどかしさがにじむ場面も。
清泉サウンド確立に向けて熱く本気の歌声を
そんな中、佐々尾先生は明るく丁寧な指導を重ねつつ、「やれるところまでやらないと伝わらないよ」「もっとエネルギーを!」と、生徒の本気を引き出す熱い声かけを忘れない。この積み重ねが、中学音楽部を高みへ導きつつ、確かな土台となり、やがて高校でさらに“清泉サウンド”を確立させていくのだろう。
清泉音楽部 部員×OG合唱団 La Pura Fuente団員インタビュー
厳しい練習の日々があるからこそ
たどり着く“最高の喜び”
左から
高平山さん[高校2年/高校音楽部部長]
中石山さん[中学3年/中学音楽部部長]
卒西田さん 2023年卒/La Pura Fuente練習責任者
卒高山さん 2005年卒/La Pura Fuente副団長
この厳しい練習があってこそ
清泉サウンドが生まれる
清泉女学院音楽部、そのOG団体 La Pura Fuenteの活動について教えてください。
高平山さん
高校音楽部は、土曜日を含め週5日活動しています。通常の練習時間は1時間半です。部長としては普段の練習場所の確保や練習内容の調整を行っています。文化祭前には、他の団体との練習場所の調整も必要ですし、学外の大会へ出る際は、学校への提出書類の作成なども担当します。高校音楽部特別顧問の佐藤先生は週の2~3日を指導してくださるので、それ以外の日は練習責任者が「今日はこの部分をパート練習してから最後に全体で合わせよう」といったように具体的な指示を出して、部員だけで練習に取り組みます。練習を練習責任者が中心となって進めるのは清泉音楽部の伝統です。私は部長として、「みんなが気持ちよく部活に来て、楽しく歌えること」を大切にしています。
中石山さん
中学音楽部も週5日活動しています。中学は1時間の練習時間で、私も中学部長としてその練習時間が短くならないよう、練習場所の確保には気を配っています。中学音楽部は3年前から、OGでもある佐々尾先生がご指導してくださっています。
卒高山さん
La Pura Fuente(以下プーラ)は、2010年に発足しました。きっかけは、卒業して数年経った頃、美紀子先生(注:佐藤先生のこと)と話したことです。1つ下の学年が全国大会に初出場する等、音楽部がより高い熱量で取り組み始めた時期だったこともあり「卒業してからも歌い続けたい」と思うメンバーが多くいました。そこに美紀子先生のお声がけがあって、「卒業後も楽しく歌えればいいね」という軽い気持ちで活動をスタートさせました。
活動を続ける中で、美紀子先生と一緒に“清泉サウンド”を本気で作り上げていた記憶がよみがえり、「やるなら徹底的にやりたい」、「もっと高みを目指したい」と、在学中に培われた熱い気持ちが活動の原動力になっていきました。そして気づけば15年です(笑)。
現在は月3回の練習。団員の中には、大学生、社会人、子育て中のママもいて、日常生活と両立しながら本気で取り組むのは正直大変です。それでも「清泉サウンドの最高峰を作りたい」という強い思いを持つ仲間が集まり、美紀子先生と一緒に活動を続けています。先生のご指導は、今も中高時代と変わらず厳しいですが、この厳しい練習があってこそ清泉サウンドが生まれると思っています。
卒西田さん
活動内容は、全日本合唱コンクールへの出場をはじめ、海外のコンクールへの参加やチャリティーコンサートへの出演など、多岐にわたります。プーラに入ったことで、卒業後も美紀子先生のご指導のもと音楽に触れ、仲間と心を通わせながら過ごす大切で大好きな時間を味わうことができています。
OG合唱団 La Pura Fuenteの受賞歴
・2023年スペインバスク地方で行われた、第54回トロサ国際合唱コンクールに招聘。フォークロア部門にて第2位を受賞
・全日本合唱コンクールで計10回金賞を受賞し、2016年からは同声部門9大会連続金賞。また2022年、2023年、2025年には文部科学大臣賞を受賞
・2019年第2回東京国際コンクール同声合唱部門第1位、最優秀ロマン派演奏賞受賞
卒西田さん
厳しい練習の中でも、嫌な空気にならないのは、団員の仲がとても良いからです。プーラには学生時代には関わりのなかった先輩も多くいらっしゃいますが、「今のところは少し低いですかね?」「美紀子先生の今の言葉はこういうことかな?」と、何でも気軽に話し合える関係があるからこそ、厳しい練習も乗り越えられます。先輩方が温かく優しいです。
卒高山さん
練習には緊張感がありますが、一緒に本気で取り組むうちに、絆ができていきます。特にプーラでは、先輩後輩というよりファミリー感が強く、美紀子先生を含め信頼関係もしっかりと築かれています。
La Pura Fuenteの練習風景(清泉女学院講堂にて)
高平山さん
中高も上下関係は厳しくないですが、私(高2)と石山さん(中3)のように2学年離れると、少しピリッとした空気になります。中学生はまだワイワイとしていて、元気ですね。高校生になると、練習の休憩時間は疲れ切っていて、騒ぐ元気もない状態です(笑)。
中石山さん
確かに学年や年度で部の雰囲気が変わります。中学でも学年が低くなるにつれてコミュニケーション力は増し、中1の部員たちはとても仲がいいです。ただ、練習が始まっても切り替えが遅く、中3の部員が声かけをして集中を促しています。
部内の意識の統一や運営について、先輩に質問はありますか。
中石山さん
佐々尾先生からは「先輩後輩に関係なく、『そこは違うよ』『合っていないよ』と何でも言い合える関係になりなさい」と言われていますが、なかなか難しいです。中3の部員の多くは、「言ったら嫌われるかも」と思って何も言えないようです。その関係作りを先輩たちはどうしていましたか。
卒西田さん
私は中3だった時も練習責任者をしていて、「相手のプライドを傷つけるかも。嫌われたくない」と思って言えないこともありました。でも、「練習責任者が言わないと良くならない」と思い、勇気を出して伝えました。その分、私にはいろんな意見を気楽に言ってもらえるように、周りとの関係作りを大事にしていました。まずは私がみんなの声を集めて、それを当人に丁寧に伝えるようにしていました。
中石山さん
参考にします。練習責任者と一緒に考えてみることが必要ですね。
高平山さん
私は、先輩たちが佐藤先生と仲良く話している姿に憧れます。私たちの学年は先生から、「自分たちの意見を言わない」とよく叱られます。意見は出しているつもりですが、沈黙が多くて、どうしても静かになってしまいます。
卒高山さん
先生の音楽づくりは非常に厳しく、細部にまで徹底してこだわられます。私たち団員もその熱に引き込まれながら、必死に理解しよう、食らいつこう、と頑張っています。全国大会の前日の厳しい指導に、悔しさからみんな泣いて練習したのですが、結果は日本一。先生の厳しさには理由があることを私たちは分かっていて、諦めず本気で応えられたからこそ、あの結果につながったと思います。先生を信じて自分達が一生懸命向き合えば、それでいいと思いますよ。とはいえ、プーラはそろそろ引っ張ってもらうだけではなく、主体的に音楽づくりをしていかなければならないと思っています(笑)。
次第に周りの音を聴いて合わせられるようになる
そのぴったり合った瞬間の感覚はたとえられない
皆さんが思う清泉音楽部の良さを教えてください。
卒高山さん
私が思う清泉音楽部の良さは、同じ学校の同じ部活で育った仲間と大好きな美紀子先生と一緒だからこそ作り出せる「清泉サウンドをベースとした合唱」です。(*清泉サウンドとは「明るいピッチと響き・柔らかく豊かな音色」のことで、その清泉サウンドをベースに先生と仲間と共に豊かな音楽を作り上げている) 中高時代だけで終わらせず、年齢を重ねても続け、「文化」として受け継いでいけるのがプーラだと思っています。
「文化」の意味は、在学中より卒業してからより一層実感します。社会に出てから「ああ、やっぱり清泉生だな」と思う瞬間が本当に多く、みんなが口をそろえて同じように言いますね。ひと言で説明するのは難しいですが、思いやりがあって、空気を読む力がとても高い。美紀子先生の指導は、正解だけを伝えるのではなく私たちに考える余白を与えてくれます。先生からの「言葉」の背景を自分たちなりに想像したり、その行間を読む力は清泉音楽部にいると自然と身についていきます。その感覚は大人になっても共通して持ち合わせていて、年齢が離れていても一緒にいると幸せを感じられるのは、価値観が共有できているからでしょう。だからこそ「ファミリー」という言葉がよく使われるのかもしれません。
その基盤を作るのが音楽部であり、それを受け継ぎ形にしていくのがプーラです。
高平山さん
佐藤先生の一言を理解するための努力は、確かにしています。最初は真意がつかめなくても「こういうことかな」「ああいうことかな」と深く考え、少しずつ解釈を積み重ねていきます。
中石山さん
中学生は素直に口に出してしまうので、佐々尾先生に「どういうことですか?」と聞いてしまいます。ただ、練習時間も限られているため、理解できたことはすぐに仲間と共有して、実践していくことを大切にしています。
卒高山さん
美紀子先生は、わずか数小節の練習に1時間近くかけることもあります。最高の音楽をつくるためには、演奏すれば数秒で終わる箇所に対して、完成度が上がるまで繰り返し練習します。そういった経験から「目標達成のためには、細部にこだわり妥協せずにやりぬく」ことを教わりました。そうすると必ず結果がついてくるんですよね。音楽部にいると自然にそうした気質が身につき、忍耐力も養われます。実際、社会人になった団員から「仕事が大変だからと同期が全員辞めても、自分だけ辞めずに頑張っている」という話を数名から聞き、さすが音楽部の卒業生だな…と感じました。
卒西田さん
私が感じる清泉音楽部の魅力は、「友達」というより「仲間」ができることです。プーラには私の同期が7人もいて、団の中では一番多い人数です。プライベートでは会わなくても、プーラで会うと非常に仲が良く、言いたいことも言い合える。それは中高の部活で同じ目標に向かって努力した経験や、合唱を通して同じ曲や練習の時間を共有してきたことが大きいと思います。
高平山さん
私が思う清泉音楽部の魅力は、最初は自分の音に必死でも、次第に周りの音を聴いて合わせられるようになることです。そのぴったり合った瞬間の感覚はたとえられないほどで、特に上位大会に向けた練習や大会当日には、歌っている自分でも「本当に綺麗だな」と感動します。
卒高山さん
それは全員が共感します。本当に厳しい練習を乗り越えたからこそ、本番でしか味わえない感動的な瞬間があって、歌っていると思わず鳥肌が立ちます。
高平山さん
感動で泣いてしまいますが、コンクール本番で泣くと写真に残ってしまうので、必死に我慢します(笑)。そして舞台を降りた瞬間に大泣きします。
卒高山さん
私個人としては、その瞬間のために歌っているのかもしれません。中途半端に練習しても、こうした体験は得られないはずです。日本一や世界を目指す練習を重ねて、初めてこのレベルに達するのだと思います。
卒西田さん
ステージに立つと、指揮者である先生の表情は私たちにしか見えません。普段は厳しい先生が、その瞬間は女神のように神々しく見えます。先生の笑顔も、とても素敵です。先生と私たちが本番で共有する空間は、言葉では表せないほど特別で素晴らしい時間です。
中石山さん
中学音楽部も、全国大会に出場したときの佐々尾先生の「やりきった」という笑顔は、とても感動的でした。その表情を見て、「ここまで頑張ってきて良かった」と心から思えました。進むにつれて厳しさを増し、落ち込む子もいて、辛い時期もたくさんあります。そんなときでも佐々尾先生は「落ち込む必要はない。できると思うから言っているんだよ」と声をかけてくださり、その言葉に支えられて頑張ることができています。
高平山さん
そういうところが合唱の本当に良いところだと思います。一人の歌声では成し得ないことが、合唱では実現できます。清泉サウンドをみんなで一緒に追求する過程では厳しいこともありますが、振り返ればすべてが良い思い出になります。本当に貴重な経験をさせてもらっていると、心から感謝しています。
卒高山さん
合唱は数十人もの声で一つの音楽を作るため、声がバラバラに聞こえると良い演奏にはなりません。数十人で歌っても1人で歌っているかのように聞こえるように、周りの声をよく聞いて合わせることが大切だと先生から教わりました。
高平山さん
「耳を育てなさい。周りの音をよく聞き、1人で歌わないようにしなさい」と、よく言われます。隣の人の息遣いや音色まで感じ取りながら歌うことがとても大切で、そうすることで美しい綺麗な歌声が生まれると教わっています。
辛い経験を共有し、話し合い、
ぶつかり合い、和解する
コンクールに出なければ、
人としての成長は難しい
清泉サウンドを作るためには、歌の技術はもちろんですが、それ以外に何が求められると思いますか。
卒高山さん
自分本位では大きな目標は達成できません。たとえ衝突があっても、信頼関係を築くことが部活や団の運営には欠かせないと思います。チームで大きな目標に向かって進むための協調性が求められますが、その目標に向けて「チームの中で今、自分は何が足りていないのか、何をすべきなのか」を考え、それを行動に移すことが、大切な基礎の部分だと思います。
卒西田さん
確かに協調性は非常に大切です。自己主張が強すぎるとチームの輪が乱れ、一体感が失われてしまいます。だからこそ、周りを見る力が必要です。
高平山さん
音楽部は、個人では成し得ない部活で、協力が不可欠です。一人だけが歌えても意味がなく、練習中も歌えていない人をフォローすることが求められます。全員で歌えるよう意見を出し合い、一つの目標に向かう姿勢こそ、最も大切だと思います。
中石山さん
中学では、課題として「"昨日の自分"対"今日の自分"」と言われています。でも、自分だけがうまくなろうとしても、一人が崩れると全体がやり直しになることもあります。そのため、一人ひとりが周りの音を本当によく聞いて、合わせて、自分のダメなところに気づいて変えていくことが大切です。中1にはまだ難しいかもしれませんが、確かな力をつけなければ上位大会には進めません。コンクールはとても大きな目標だからこそ、それぞれの努力が必要になります。
厳しい練習を乗り越えた先にあるコンクールという舞台も成長につながるんでしょうね。
卒高山さん
ただ楽しく歌うだけではなくコンクールに出場することは、私たちの成長につながっていると思います。それに人間性が育つのは、みんなで辛い経験を共有し、話し合い、時にはぶつかり合い、そして和解するという過程を繰り返すからです。プーラでも同じような経験があります。本気で取り組むからこそ、人は成長します。大変であっても茨の道を選んだ方が、人間的には得るものは大きいのかなと思います。
音楽部の「あるある」は何でしょう?部員ならついやってしまうことはありますか。
卒高山さん
学年にもよりますが、パートごとに性格が異なったりするのはあるあるです。例えば、アルトは安定感があり懐が深い。ソプラノは少し気が小さく、騒がしく自己中心的な面もあります(笑)。
卒西田さん
私はもともとソプラノでした。その後、順にパートが下がっていき、全パートを経験しました。パートごとの性格は全く違いました。私の学年では、ソプラノは全員穏やかでした(笑)。
高平山さん
そして音楽部の部員は、校舎の階段が響くので、上り下りしていると思わず歌ってしまいます。そして誰かが歌うと、自然にハモってしまいます(笑)。
卒西田さん
校内の他の響く場所も好きですね。特に本校舎から別館につながっている渡り廊下は音が心地良いです。先生が来ると、もちろん黙ります(笑)。
清泉音楽部に入っていない人生は想像できない
では、最後に音楽部の部員、OGとしてのメッセージをお願いします。
卒高山さん
清泉音楽部に入っていない人生は想像できないほど、影響を受けています。それほど音楽部の存在は大きく、人間的な成長を促してくれました。そしてプーラの活動を通して、生涯にわたる仲間や先生、居場所も得ることができたと思います。一般的には家族や友人、職場が大人の居場所ですが、それと同じくらいの存在感で音楽部とプーラがあるのは非常に嬉しいです。一生涯の仲間と共に音楽を奏でられる環境があることを、心から幸せに感じます。
卒西田さん
清泉の一番の魅力は、人の温かさです。卒業してからも「良い学校だった」と実感します。在学時は気づきませんでしたが、卒業後に他の人と関わると「清泉の人はやはり温かい」と感じることが多く、これは部活にも当てはまります。ぜひ清泉に入学して、音楽部に参加してほしいです。
高平山さん
清泉は、本当に多くの経験をさせてもらえる学校です。音楽部に入ったことで様々な経験ができていますし、入部していなかった自分は想像できません。勉強との両立は大変な部分もありますが、音楽部にはそれ以上の価値があると思います。初心者でも安心して入部でき、合唱経験者はほとんどいませんから、音楽が好きな人も、そうでない人も、入部すれば音楽部の魅力を味わえると思います。それに私自身、中学受験でいくつかの学校を比較した上で清泉を選びました。学校全体の雰囲気も良いので、この学校に入学して本当に良かったと感じています。
中石山さん
音楽部は、一人ではなく仲間と一緒に大きなものを作り上げる部活です。さまざまな経験を通して、自分の心も鍛えられます。私も入部していなかったら自分はどうなっていたのか、想像もつきません。
私は小学生の頃はあまり意見を言わないタイプでしたが、中学で音楽部に入り、意見を出す機会が多くなり、発言力も身につきました。今では後輩にアドバイスができるほど成長できたと感じています。小学校から清泉に通っていましたが、母に勧められて中学で音楽部に入部しました。入部前は不安もありましたが、本当に多くの貴重な経験ができています。そんな音楽部でぜひ一緒に歌いましょう!
後半 清泉音楽部 顧問インタビューはこちら




























